恋愛だけでなく、人付き合いでは基本となる法則に「好意の返報性」というものがあります。
これは、人は好意に対して自分もなんらかの形でお返しをしたい気持ちになるという心理のことを指します。
「好意の返報性」は誰しもが知っていて、使ったことがあるはずです
好意の返報性の例
ビジネスシーンでも日常生活の中でもこの「好意の返報性」はよく使われます。例を挙げると
- スーパーの試食品売り場で、焼いたソーセージを貰うとついお返しに購入してしまう
- キャバクラで帰り際に女性から栄養ドリンクを貰ったので、翌日も来てしまった
- 商談の際に手土産を貰い、ついついたくさん注文してしまった
恋愛や友人関係においても、この「好意の返報性」は誰しもが経験したことがあるはずです
同性との人間関係における好意の返報性
- 怖い先輩の使い走りを申し出て、怒られないようにする
- 困っている後輩の仕事を手伝ったら、自分が困っている時に助けてくれた
- たまたま友人の好きなキャラグッズを貰ったので、タダであげたらとても喜んでくれた
どうでしょうか?「好意の返報性」というのは、相手に優しくしたら何らかのお返しがあるという、
わたしたちが人間関係を円滑にする上では、当たり前のことですよね?
しかし、この「好意の返報性」が効かないどころか裏目に出る場面が恋愛では珍しくありません。
恋愛における好意の返報性
異性間ならばバレンタインデーにチョコレートを贈る、誕生日プレゼントをあげる。これらは「好意の返報性」を期待した行為であることが多いですよね。
しかし、「好意の返報性」は、確かにわかりやすい心理効果なのですが、やりすぎると悪印象になってしまうことすらあります。
モテない男の「好意の返報性」
僕は若い頃、典型的な非モテでしたので、数多くの失敗を経験してきました。
この「好意の返報性」についても、昔のモテない僕の発想はこうです。
自分に自信がない...そうだ!誰よりも好きな子に高価なプレゼントをして親切にすれば、お返しに好きになってくれるんじゃ...
適切な範囲ならば「好意の返報性」はどんな女性にも一定の効果はあります。
しかし、お返しを期待しているのが見え見えで親切にされると、女性は嬉しさよりも重苦しさを感じ始めます。
付き合っていないのに高価な指輪をプレゼントされても女性の立場からしたら困りますよね?
女性によっては
こんな高価なもの受け取れません...
と、プレゼントを断られる場合もあるでしょうし、悪い女性なら
えー!いいんですかー?こんな良いもの!嬉しいです!財布も良いけどわたしバッグも大好きなんです!
こんな風に、都合の良い男として何度も貢がせられて終わることも。
好意の返報性が返ってこない理由
若い頃の僕のような非モテは
ライバルよりも何倍も親切にして、高価なものをあげて、この恋は絶対に失敗したくない...
こう考えて、自分が絶対に嫌われないように好きな女性へと好意を示していきます。
しかし、これは僕も経験したのでわかるんですが、女性に親切にしている、優しくしている、高価なプレゼントばかりしている時って
これは彼女に対する見返りを求めない無償の愛だ!きっと伝わるはず!
こんな風に考えていました。
しかし、今ならばわかります。必要以上に高価なプレゼントをしたり、好きな女性の言いなりになる優しさは、
無償の愛ではなく、好かれることを期待する有償の愛です
見え見えの「有償の愛」が女性から嫌われる理由
あなたが好きになるような素敵な女性は、子供の頃からモテ続けています。
そして、ルックスの良いモテる女性に対しては、本当に数え切れないほどたくさんの男が親切にしてくれます。
その中には、「優しくして、なんとか彼女にしたい」「親切にして、とにかくヤリたい」
そんな男ばかりです。そう、モテる女性は「好意の返報性」を期待した男の親切には慣れっこです、下心を隠しながら親切にしてくる男をこれまでの人生で何度も何度も見てきています。しかし、モテない男は自らこの「ザコ男」のよくやる「見返りを求める好意の押し付け」をやってしまいがちです。
脈なしの場合「好意の返報性」に効果はない
ちょっとシビアな話になりますが、あなたが脈ありの場合は川で拾った綺麗な石でも、その辺に生えていた綺麗な花でも、最高のプレゼントとなりますが、脈なしならばハイブランドのバッグ、財布をプレゼントしても効果はありません。
単に高価な物をくれる都合の良い男になるだけです。
恋愛で「好意の返報性」を利用するなら「無形の優しさ→有形の優しさ」
女性に対して親切にする、優しくするのは全く悪いことではないです。
しかし、「好意の返報性」の効果を最大化させたいならば、適切な範囲、お相手の求めている場面で用いることです。
好意を大きくするだけでは、逆効果になることもあると覚えておいてくださいね
男女問わず、誰にでも好かれる「好意の返報性」の使い方としては以下のようなものがあります
- 会ったら笑顔で爽やかに挨拶する
- 数百円くらいの、貰った方も負担に感じない気の利いたプレゼント
- 大人数でいて居心地が悪そうなら、自然に話を振るなどする
- 困っていたら話を聞いて共感してあげる(求められていないアドバイスは必要なし)
こうした無形の自然な優しさならば、好意の押し売りになることもありません。
モテない男ほど高価なプレゼントなど「有形の優しさ」ばかりになりますが、
モテる男は最初のうちは「褒め言葉」「共感を示す」などの「無形の優しさ」から入って、
脈ありになったところで、満を持して気の利いたプレゼントをするなど、「有形の優しさ」を必要な場面でのみ使います。
脈アリ状態にしてからのプレゼントは効果抜群ですが、多くの非モテは脈アリにするために不適切なプレゼントをして利用される、もしくは自爆します
適切な「好意」を女性に与える方法
「好意の返報性」は、安易に考えると
「お金のかかるプレゼントをすればいいんだ」
となりがちですが、多くの場合は脈なしの段階でプレゼントにいくらお金をかけても無意味です。
僕もモテない頃は「たくさん高価なプレゼントをして離れて行かないようにしなくては...」と考えていましたが、
今では当時の自分が間違っていたと理解できました。
そうは言っても、ついつい好きな女の子から欲しいと言われたらなんでも買ってしまう...
その気持ち、よくわかります。
しかし、こう考えてみてください。
あなたが数10万円のプレゼントで好きな女性の気を引いて付き合えたとしても、次は数100万円のプレゼントをする男が現れたら取られてしまいます。
あなたが石油王や大金持ちの起業家でないならば、無理をしてお金を使ったプレゼントをしていても、
最終的に幸せな恋愛関係を維持することはできないのです。
だったらどんなプレゼントをすればいいんですか?
その答えは、言葉と気づかいのプレゼントです。
共感と気づかいをプレゼントできたら、人生はイージーモードになる
あなたが共感や気づかいの達人になることができたら、お金ばかりかかる不適切な「好意」は必要なくなります。
人は、自分の話を聞いてくれる相手に好感を持つ生き物です。
しかし、多くの男性は黙って女性の話を聞き続けることが苦手で、ついつい聞かれてもいない自分の自慢話を始めたり、
求められていないアドバイスをしてウザがられたりします。
そう、「聞き上手」な男は女性から見て価値が高く、ただ話を聞いてあげるだけであなたは高価なプレゼントをするよりもずっと相手に貴重な時間を提供することができます。
また、聞き上手になると女性だけでなく男性との関係性も上手くいくようになります。
聞き上手な人は多くの人から好かれるので、ビジネスでも成功しやすくなるので、ぜひみなさんも「聞き上手」な男を目指してみてください。
この「共感」「傾聴」のスキルを磨くためには、何冊かの専門書を読み、日常生活の中で実践する癖をつけていけば十分です。
特に「悪魔の傾聴」は著者も「効果がありすぎて知り合いには使えない」と語るほど。好みでない女性から依存されてしまう危険もあるので、取扱注意なテクニックです。
また、聞き上手になるための書籍は月額サブスク読書サービス「kindle unlimited」や、音楽のように読書を楽しめる「audible」に登録すれば、いずれも登録30日間は無料で、対象書籍を読み放題!完全無料で有益な恋愛の知識を手に入れることができますよ!
無料期間内に解約すれば一切お金はかかりません
まとめ
今日は好意の返報性が返ってこないケースについてお話ししました。
結局、自分に自信がなくて高価なプレゼントや頼まれてもいない世話を焼いたりしても、
女性からは格下となってしまいます。そして、女性は自分より格下の男性と付き合おうとは思いません。
好意の返報性が返ってこないとお嘆きのあなたは、お相手の女性の横にいるだけで価値のある男性になれるよう、自分磨きから始めることをおすすめします。
たとえば、体型が細マッチョでかっこいい、他の男とは違う褒め言葉や共感を示してくれる、etc...
あなたが自信満々のいい男になれば、好意は上手く循環してお互いに与え続ける関係が築けるはずです。