「恋愛心理学」についての解説、第一回は有名な「単純接触効果」についてです。「単純接触効果」はアメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが提唱したもので、ザイアンス効果、熟知性の原則とも呼ばれています
はじめのうちは興味がなかったものも何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる、という効果。たとえば、よく会う人や、何度も聞いている音楽は、好きになっていく。これは、見たり聞いたりすることで作られる潜在記憶が、印象評価に誤って帰属されるという、知覚的流暢性誤帰属説(misattribution of perceptual fluency)で説明されている。また、潜在学習や概念形成といったはたらきもかかわっているとされる。
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同じCMを繰り返し見ることで商品に親しみを覚えるようになったり、対人関係ならば毎日何度も会うことで好感度が上がっていくというものです。
女性からそもそも嫌われている場合は何度も何度も会うことでマイナスの評価になります。ストーカーなどは典型的です
この「単純接触効果」は恋愛心理学を語る上では基礎的な理論なので、みなさんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
恋愛心理学は単なる「知識」ではなく、自分の過去の経験に照らし合わせることで実践できる「知恵」となる
理屈としてはとてもシンプルな「単純接触効果」ですが、これを「はい、理解しました」とわかったつもりで他の恋愛心理学を調べるのではなく、実践的に利用するためには、非モテの方は過去の自分の経験と照らし合わせて答え合わせをしてみましょう。
いろいろな恋愛テクニック、恋愛心理学を知っていても、単に頭で暗記しているだけでは身につかないので実践するか、自分の経験と答え合わせをして実感として理解することが大切です。
幼稚園、小学生、中学生、高校生、あなたの好きになった女の子はどんな子でしたか?
いきなりですが、あなたの初恋のお相手はどんな女の子でしたか?「すれ違う女の子に惚れてしまった」という一目惚れを除いてほとんどの男は、幼稚園、小学生、中学生ならクラスメイトや同級生、先輩、後輩など定期的に顔を合わせる女の子、高校生なら部活動、バイト先で出会った女の子など、学校というコミュニティの中でよく見かける、顔を合わせる女の子に恋をしたのではないでしょうか?
非モテだった自分はよくわかりますが、これまでモテてなかった男性は過去の自分の恋愛を振り返るのが苦手で、苦痛を感じるので心の奥底に閉まっていることが多々あります。上手くいかなかった恋愛は、思い出したくないものですが、恋愛心理学と自分の経験を照らし合わせることで、自分の弱点や対策すべき事柄を分析してモテにつなげることができます。
話を戻しますが、幼稚園、小学生、中学生、高校生で顔を合わせる関係の女の子を好きになったことがある方は、今日のテーマである「単純接触効果」を経験しているということになります。典型的なパターンで言うと、最初はなんとも思わなかったけど、挨拶をしたり優しくされたりして気になり始めて、毎日顔を合わせるたびにどんどん好きになっていってしまった。
これが単純接触効果の王道テンプレですね。
自分の場合も、非モテの頃に小学校でクラスメートの女の子が隣の席になり、教科書を貸してくれたり優しくされたことで好きになってしまいました。大事なことなのでもう一度言いますが、
自分の経験と照らし合わせることで、こうした恋愛に応用できる心理学は暗記しただけの小手先のテクニックではなく、血肉として理解して役立てることができるようになります。
子供の頃のあなたは意識しないうちに、限られた選択肢の女の子の中から恋をしていたという事実に注目しよう
あなたが過去に「同じクラスの女の子を好きになった」という経験があるならば、学校の規模によって変わりますが、クラスメイトだったら女の子は10〜30人くらい、そのうち見た目があなたのタイプではない恋愛対象外の子が半分以上はいたでしょう。そして、あなたはクラスメイトの中でも可愛い、アリだと思える5人くらいの教室で毎日会う女の子の中から、無意識に恋に落ちていたということになります。
こう考えると5人の中からよく会う子を好きになっているに過ぎないので、選択肢めちゃくちゃ少なくありませんか?中高生男子は「これだけ好きになれる子は今後絶対に現れない」とか思います、非モテ高校生だった自分もそのように思っていました。けど、クラス替えがあったらまた同じようにクラスが同じ別の女の子を好きになったりするわけです。
こうなるとあなたの恋愛対象の女の子は、たかが2クラスの可愛い子=わずか10人のうちから選んでいたことになりますよね。こう考えたら、当時は耳を貸しませんでしたが「ブサケン、落ち込むなよ!女なんて星の数ほどいるから」と慰めてくれた、モテ男のクラスメートの言う言葉は真実でした。
あらためて実体験と重ねると「ああ、単純接触効果って本当にすごい効果があるんだな」と思いませんか?クラスが一緒になって付き合い始めるカップル、部活が同じで付き合うカップルなんかも、この単純接触効果が現れています。だったら、内向的な非モテの方はもう学生でなくても、この単純接触効果を生かして素敵な恋愛をしてみよう!と意識を変えてみましょう。
自分は中学、高校と好きな子には連戦連敗で告白してもフラれ続けて「もうチャンスはない、こんなにも人を好きになんてなることはない」と、恋愛から逃げた時期もありましたが、よく考えたらランダムに選ばれたクラスメートの中から「単純接触効果」によってものすごく限られた人数の中から女の子を好きになって、そのうち数人と合わなかっただけだな。自信を失うことなんてない。
と考えるようになりました。なるべく女の子と知り合う機会の多いバイト、職場、趣味の集まりにいることで、単純接触効果が生まれてまた別の女の子に恋をするわけです。「もうあの子より好きな子なんて現れない」、一人で誰とも関わらない仕事をしている方がいいと考えている昔の自分のような非モテの方は、ぜひ単純接触効果を理解して「あれ、確率的には別の女の子がいる集まりに参加したら、いくらでも素敵な子がいるのか」くらいの軽い考え方にシフトして、積極的に恋愛を楽しんでみましょう。
女性の立場で考える単純接触効果
ここからが重要なんですが、次はあなたの苦手な女性の立場に立って、この単純接触効果について考えてみましょう。政府調査では「20代男性の約4割が女性とデートをしたことがない」という驚きの結果が出ています。草食系、恋愛が苦手な男性が増加している現代においては、可愛い女の子、美女でも「出会いがない」と感じているパターンが非常に多い。そういった子はどこで彼氏を探すか?となると、クラブにもいかない、ナンパ師にもついていかない真面目な大人しい女の子の場合、
何回も会って人柄を知って安心できるような職場やバイト先、コミュニティの集まりから彼氏候補を探すことが多くなります。職場結婚なんてのは、まさしく「単純接触効果」ですね。そうなると、わたしたち非モテ男性がクラスの中で可愛い子、優しい子に惚れてしまうように、女の子のバイト先や、趣味で属しているコミュニティに男性が10人いたら、その中から「相対的にアリだな」という数人から彼氏を選ぶことになります。
世の中にイケメンや美女は山ほどいますが、わたしたちは普段顔を合わせる限られた中から現実的に、相対的に良いと思えるお相手を選んでいます。
一般的にはそれほど可愛くない女の子でも、非モテ男性の集まるサークルにいたら「オタサーの姫」なんて呼ばれてチヤホヤされますよね。これを逆に考えると、非モテ男性が多いけど女性の多いバイト先、趣味の集まりなどを選ぶと、あなたが可愛い彼女を作れる可能性は、たとえばリア充のイケメンが集まるサークルやホストクラブにいるよりも大幅にアップします。
実際、美女とブサメンカップルの組み合わせは、単純接触効果によって長く顔を合わせることで愛着が湧いて付き合い始める、というパターンで生まれることが多い(自分も経験済みです)。路上でのナンパなんてできない、顔では勝負できない、という自分のようなブサメン男性は、とにかく女性と自然に顔を合わせられるような環境に身を投じてみることをおすすめします!
なお、その際には女性から恋愛対象外とみなされないよう、最低限の清潔感をキープしておくことは忘れないでくださいね!
まとめ
今日の記事では恋愛心理学で有名な「単純接触効果」について解説しました。恋愛心理学や、それに基づいたテクニックにはさまざまなものがありますが、その中には現代では全然通用しないものや、場合によっては効果がある、ほとんど参考にならない、信じて試してみたらめちゃくちゃ女性に嫌われた。なんてものもあります。
しかし、今日解説した単純接触効果は、実経験からも「明らかに効果の高い」「再現性の高い」実践的な理論なので、完全に理解して上手く使いこなし、素敵なパートナーを見つけてくださいね!非モテの皆様が魅力ある男性になって、女性を幸せにできるようないい男になってくれましたら幸いです